Jul 03, 2011

aedの知識を多くの人々がいることが重要です

aedは、自動体外式除細動器の略です。心肺停止状態になった人の蘇生に使用します。一般の人も使用が認められているため、街のさまざまな場所に設置しています。心肺停止状態になった人は救急車が来る前に、aedを使用して蘇生すると救命率が大幅に向上します。このため、aedの距離に多く設置して多くの人が使用するための知識を持つことが重要です。
aedがこのように公共の場所でインストールされるようになった理由は、ある高校生が倒れたときにaedがあれば、救命できる可能性が高いことが、親からの地方自治体への要求のためだと聞く。心肺停止のような深刻な患者を目の当たりにするとaedの使用は躊躇することがありますが、設置の意義を考える救急救命のために率先して使用している気持ちがあっても良いと思われる。
 ■煙に巻く“変革者”マネ

 見れば見るほど、不思議な絵だ。

 19世紀フランスを代表する画家、エドゥアール・マネ(1832〜83年)の「鉄道」。画集などにも頻繁に登場する重要作とされているが、すんなり理解できない、もやもやした思いが残る。実際、この作品は1874年、パリで最も権威ある展覧会だった「サロン」に入選したものの、評判は散々だったという。

 場所はパリのサン・ラザール駅近く。母娘なのだろうか。少女は背を向けて鉄格子の先を見つめており、妙齢の女性は本を手にしているものの、視線はこちらに向けている。2人は仲むつまじいというより、どこか、ぎこちない。

 何より、「鉄道」なのに汽車は描かれず、その存在をうかがわせるのは白い蒸気のみ。少女が見ているものも、傍(かたわ)らの女性が見ているものも、私たちには見えない。文字通り、鑑賞者を煙(けむ)に巻(ま)くような絵画なのだ。

 仏思想家のミシェル・フーコー(1926〜84年)は、この作品によってマネは、キャンバスが表裏を持つ1つの平面である、という物質的特性を強調したと指摘している。1970年代に行った講演では、「鑑賞者に、見えるはずだと感じるもの、しかし絵の中には描かれていないものを見るために、キャンヴァスの周りを回り、場所を移動したいという欲求を持たせること」が画家の意図であり、「陰険で、こちらを愚弄(ぐろう)するようで、意地悪と言えるようなやり方なのです」とユーモアをまじえて語っている(フーコー著、阿部崇(たかし)訳『マネの絵画』筑摩書房刊)。

 ルネサンス以降、西洋絵画は遠近法を駆使したり、人物や物、自然をそっくりに表すことで、鑑賞者に絵が2次元の平面であることを忘れさせてきた。しかしマネは、絵が2次元の平面ゆえに「見えないもの」を私たちに強く意識させる。「クワトロチェント(1400年代)以来の西洋絵画において基礎をなしていたものすべてをひっくり返した」。フーコーのマネ評だ。

 変革者マネの真骨頂といえば、明快な色彩、平板な空間表現、大胆な構図。さらに代表作「草上の昼食」「オランピア」では、現実の女性の裸体を描き、女神のヌードしか許さない伝統を覆した。ゆえに印象派の先駆者、20世紀絵画への橋渡し役と見なされるマネだが、一貫して伝統的なサロンを発表の場とする保守的な面もあった。

 「鉄道」の画面右下に、一房のブドウが不自然に置かれている。西洋の伝統である図像学によればブドウは「豊かさ」を示すらしいが、近代化の象徴である鉄道賛美なのだろうか。やはり、一筋縄ではいかない。

                   □

 「鉄道」は、国立新美術館(東京・六本木)で開催中の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」で鑑賞できる。同展では印象派・ポスト印象派を中心に80点超(うち約50点が日本初公開)を紹介している。

 思えば印象派絵画も、19世紀後半に描かれた「現代アート」だった。当時の前衛的な試み、最先端の流行・風俗に思いをはせれば、新たな発見があるかもしれない。(黒沢綾子)

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 ■印象派の水先案内人

 退屈なのか遊び疲れたのか、ひじ掛けに身を沈める少女。隣の椅子では愛犬が眠っている。青緑や紺、青みがかった白やグレーなど、多様なブルーの“共演”が印象的な作品だ。米国人女性でありながら、パリで印象派画家となったメアリー・カサット(1844〜1926年)の「青いひじ掛け椅子の少女」である。

 カサットは1870〜80年代、米国に印象派絵画を紹介する“水先案内人”でもあった。上流階級の家庭に生まれたカサットは、米国の友人らに盛んに印象派の魅力を説き、作品の収集を勧めたという。女流画家の地位が高くはなかった当時、カサットが印象派仲間に歓迎されたのは、その背後に広がる「新しい美術市場」があったからかもしれない。

 この作品は、ワシントン・ナショナル・ギャラリー創設者で実業家のアンドリュー・メロン(1855〜1937年)の孫、ポール(1907〜99年)によって同ギャラリーに寄贈された。米国人による印象派コレクションの形成史をたどれば、カサットの先見性、社交性が浮かび上がってくる。

【用語解説】ワシントン・ナショナル・ギャラリー

 1941年、米国の首都に開館した国立美術館。ダビンチやフェルメールらの絵画をはじめ、12世紀から現代に至る西洋美術コレクション約12万点を誇る。所蔵作品はすべて、実業家で同ギャラリー創設者、アンドリュー・メロンとその志に賛同した一般市民から国への寄贈による。今回、西館の改修により印象派を中心とした傑作群が一挙に日本に貸し出された。

【ガイド】「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」は9月5日まで、東京・六本木の国立新美術館。火休。一般1500円、大学生1200円、高校生800円。問い合わせはハローダイヤル(電)03・5777・8600。

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